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【タイ北部】みどころあふれる美しい古都・チェンマイの魅力を徹底ガイド!

東南アジアの国、「タイ」は日本人にたいへん人気のある観光地です。

特に首都である「バンコク」は、かならず日本人に出会うほど、多くの方々が訪れています。

バンコクばかりに注目が集まってしまいますが、今回ご紹介するタイ北部の都市「チェンマイ」については、あまり知られていないように思います。

チェンマイはバンコクに劣らず、数多くの魅力的なスポットのある都市です。

この記事では、チェンマイ観光を徹底ガイドしていきますので、ぜひ参考になさってください。

チェンマイへの道のり

まずは日本を出発し、チェンマイに到着するまでの道のりについて、役立つ情報をご紹介していきます。

  • タイ基本情報
  • チェンマイへのアクセス
  • チェンマイ国際空港から市街地へのアクセス
  • 市街地の交通手段はソンテウが便利

タイ基本情報

首都 バンコク
公用語 タイ語、ホテル・観光地では英語も可
通貨 タイバーツ(1バーツは約3.3円)
時差 マイナス2時間
ビザ 不要(観光目的・滞在30日以内の場合)

「タイ」は東南アジアに位置する国で、ミャンマー・ラオス・カンボジア・マレーシアの四カ国に隣接しています。

今回ご紹介する「チェンマイ」は、首都バンコクの北方約720キロに位置し、「北方のバラ」ともよばれる美しい古都です。

チェンマイへのアクセス

チェンマイへバンコクからチェンマイへ

日本からチェンマイへ向かうには、必ずどこかの空港を経由しなければなりません。

今のところ、チェンマイまでの直行便は就航されていないためです。

チェンマイ行きの電車やバスもあるのですが、タイの首都バンコクからでもかなり時間がかかりますので、飛行機を乗り継いでアクセスする方法がもっとも一般的です。

最寄り空港は「チェンマイ国際空港」となります。

 

旅程羽田空港(東京)発 → スワンナプーム国際空港(タイ)乗り継ぎ / タイ航空

こちらは実際のフライトスケジュールの一例ですが、乗り継ぎ時間は約3時間で、日本からチェンマイまでは約11時間ほどかかりました。

乗り継ぎが3時間もあると長いように感じるかもしれませんが、トラブルや悪天候などによる遅れや、団体客で混雑して手続きに時間がかかる場合もあります。

出発に間に合わず乗り遅れるということにならないよう、乗り継ぎ時間は余裕を持って長めにとっておいた方が安心です。

まずは早めに手続きを済まして、フライトまでひと休みしましょう。

空港のラウンジには、フリードリンクや軽食などもあります。

利用できる方は、ラウンジでゆったり過ごすのがおすすめですよ。

空港での乗り継ぎがわかりにくい場合もありますので、事前に手続き方法を調べておきましょう。

バンコク・スワンナプーム国際空港での乗り継ぎは、こちら(夫婦たび)が参考になります。

気になる運賃ですが、レガシーキャリア(大手航空会社)を利用して大型連休中に旅行する場合、どうしても高くなってしまいます。

今回の例では、ゴールデンウイークにタイ航空を利用したため、やや高めです。

費用を節約したい方は、LCC(格安航空会社)を利用し、旅行シーズンを外したスケジュールを組みましょう。

航空券の価格は常に変動しますので、航空券価格比較サイトでこまめにチェックしましょう。

価格の調査にはスカイスキャナーが便利でおすすめです!

チェンマイ国際空港から市街地へのアクセス

旧市街チェンマイ旧市街の城壁

無事にチェンマイ国際空港に到着し、とりあえずは一安心ですが、さらに空港から市街地へ移動をしなければなりません。

観光の拠点となる市街中心部までは、約5キロほど離れているためです。

空港から利用できる市街地への移動手段は複数あります。

その中から、初めての方でも利用しやすいタクシー・シャトルバス・RTCシティバスを比較してみますので、ご自分の都合に合ったものを選択してください。

料金 メリット デメリット
タクシー 150バーツ(中心街)〜
  • ホテルまで送迎してもらえる
  • 目的地に応じて料金が定められているため安心
  • 料金が高め
  • 混雑時は順番待ち
シャトルバス(乗り合いワゴン車) 40バーツ
  • 料金が手頃
  • ホテルまで送迎してもらえる
  • 人数(定員9人)が集まるまで待たされる
  • 各ホテルを巡回するため時間がかかる
RTCシティバス(市内循環路線バス) 30バーツ(2019年12月〜料金改定)
  • 料金が手頃
  • 25〜30分間隔で運行
  • ホテルの場所にあわせて路線を選ぶ必要がある
  • ホテル最寄りのバス停からは自力で移動が必要

それぞれの交通手段の詳細はこちら(CHIANGMAI43)が参考になります。

私の場合は長旅の疲れもあり、すぐにでもホテルに向かいたかったので、タクシーを選択しました。

多少料金は高くなりますが、待ち時間もほとんどなく、ホテルまで送迎してもらえるので個人的にはおすすめします。

市街地の交通手段はソンテウが便利

ソンテウ乗合タクシー「ソンテウ」

チェンマイ市街地の移動や観光には、赤い車体が目印の乗合タクシー「ソンテウ」が便利です。

ソンテウは、荷台を座席に改造したトラックで、市街地のいたるところを走っています。

使い方は、道路の脇で待ち、ソンテウがきたら手をあげると止まってくれますので、ドライバーに希望の行き先を伝えると、連れて行ってくれます。

満席の場合や、目的地が遠い・進行方向と逆方向の場合などはことわられることがありますが、すぐに別のソンテウが来ますので、再交渉してみましょう。

料金は30バーツからですが、目的地によって変わりますので、おりるときに値段を聞いて支払います。

最初は緊張しますが、何度か乗ってなれてしまえば値段も安く便利ですので、気軽に使ってみてはいかがでしょうか。

チェンマイ有名観光スポット案内

チェンマイは、首都バンコクに比べると小さな都市ですが、意外にもたくさんの観光スポットがあります。

その中でも人気の観光スポットをご紹介します。

  • ドイ・ステープ寺院
  • ドイプイ村(モン族の村)
  • チェンマイ市街の有名寺院めぐり

ドイ・ステープ寺院

ドイステープドイステープ寺院・黄金の仏塔

チェンマイで最も人気のある観光地といえば「ドイ・ステープ寺院」です。

中心街から、約15キロほどのところにあるステープ山頂上に建てられた寺院で、黄金に輝く仏塔がたいへん美しく、市内を一望できる展望台もあり、多くの参拝客でにぎわっています。

ドイステープ階段306段もある階段

また、寺院入り口へと続く長い階段も有名で、両端にはナーガ(蛇の神様)の彫刻がほどこされています。

暑い中306段もある階段を登るのは大変ですが、苦労してたどりついた達成感も大きいですので、体力に自信のある方はぜひ挑戦してみてください。

  • 足腰や体力に不安のある方でも、頂上までケーブルカーがありますのでご安心ください。
  • 乗り場は寺院入り口手前から右手方向にあります。
  • 料金:50バーツ(ケーブルカー:20バーツ・拝観料:30バーツ)
モン族少数民族「モン族」の女の子

階段の途中には、色あざやかな衣装が特徴的な少数民族「モン族」の女の子たちがいて、声をかければ記念撮影に応じてくれます。

記念撮影のあとは、ひとりずつチップ(20バーツで大丈夫)をあげるのが決まりとなっていますので、貴重な写真のお礼にこころよくわたしましょう。

商店街フルーツジュースがおいしい

寺院周辺には小さな商店街があり、休憩や買い物なども楽しめますよ。

チェンマイを訪れる際は、ドイ・ステープ寺院は絶対外せない定番スポットですね。

拝観時間 8:00〜18:00
拝観料 30バーツ
  • ドイ・ステープ寺院へのアクセスは、市街地と寺院を往復する専用のソンテウが便利です。
  • ソンテウ乗り場は、下記の「チェンマイ観光ガイドマップ」に記載してありますので、参考になさってください。

 

ドイプイ村(モン族の村)

モン族の子供たち民族衣装姿の「モン族」の子供たち

ドイ・ステープ寺院よりさらに山道を進んだところに、山岳少数民族の「モン族」が暮らす「ドイプイ村」があります。

ドイ・ステープ寺院ほど有名ではなく、山奥にあるため訪れる人はそれほど多くありませんが、村人のくらしぶりを見ることができる貴重な場所でもあります。

ドイプイ雑貨村のお店にはカラフルな雑貨がたくさん

村の入り口から続く路地には、カラフルな雑貨などを売るお店が並んでいて、見ているだけでも楽しい気分になります。

また、ながめのよいカフェや食堂などもありますので、のどかな風景を楽しみながらゆっくりすごすのもいいですよ。

ドイプイ庭園ドイプイ村の美しい庭園

村の奥へと進んでいくと庭園への入り口がありますので、係員に入場料(10バーツ)を払って中へ入りましょう。

山の斜面につくられた庭園は美しく整備され、民族衣装のレンタル(50バーツ)や露天のカフェもあります。

民族衣装を着たモン族の子供たちと記念撮影をすることもできますので、写真を撮りたい方は声をかけてみてください。

撮影後には子供たちからチップをおねだりされるので、知らないとおどろくかもしれません。

観光客からのチップも村人の貴重な収入源のひとつですので、好ましく思わない方は声をかけないようにしましょう。

ドイプイ村山の斜面に家がぎっしり

ドイプイ村は山の上にあるため、東南アジアとは思えないほど涼しく、まるで別の国にいるような気分が味わえます。

ドイ・ステープ寺院からならばそれほど時間はかかりませんので、少し足をのばして訪れてみてはいかがでしょうか。

営業時間 8:00〜17:00
入場料 無料・庭園は10バーツ
  • ドイプイ村へは、ドイ・ステープ寺院行きのソンテウ乗り場からアスセスできます
  • 人数が集まらない場合や時間を節約したい方は、ソンテウのチャーターがおすすめです(1台1200バーツ程度)

チェンマイ市街の有名寺院めぐり

ワット・チェディルアン「ワット・チェディルアン」本堂

チェンマイには、大小含めたくさんの寺院が点在しています。

その中でも、城壁に囲まれた内側の旧市街と、その周辺にあるおすすめの寺院を3つをご紹介します。

ワット・チェン・マン

ワット・チェン・マン「ワット・チェン・マン」本堂

「ワット・チェン・マン」は、1296年にチェンマイの都と同時期に創建された、最も古い寺院です。

本堂に安置されている2体の秘仏「プラ・セータン・カマニイー(水晶の仏像)」「プラ・シーラー・カオ(大理石の仏像)」や、15頭の象が土台を支える創建当時から残る仏塔も見ることができます。

チェンマイの原点ともいえる、歴史ある寺院をぜひご覧ください。

拝観時間 5:00~21:00 (日曜日は22:00まで)
拝観料 無料

ワット・スアン・ドーク

スアンドーク「ワット・スアン・ドーク」の白く輝く仏塔

「ワット・スアン・ドーク」はタイ語で「花園の寺」という意味で、その名のとおり、歴代王族の遺灰を納めた白い仏塔がたいへん美しい寺院です。

スアンドーク大仏「ワット・スアン・ドーク」本堂の大仏様

また、この寺院の大きな本堂は外側から内側まで、一面に金の装飾がほどこされておりきらびやかで、その中に安置されている国内最大級の大仏の迫力にも圧倒されます。

市街地中心部からはやや離れてはいますが、チェンマイでもずばぬけた美しさの寺院ですので、訪れる価値は充分にありますよ。

拝観時間 8:00〜17:00
拝観料 境内無料・本堂は20バーツ

ワット・チェディルアン

チェディルアン「ワット・チェディルアン」の仏塔

「ワット・チェディルアン」は旧市街のほぼ中心にあり、巨大な仏塔が目をひきます。

仏塔はかつて約80mの高さを誇っていましたが、1545年の地震で半壊してしまいました。

現在も完全には修復されていませんが、それでも何か強い「圧力」を感じるほど迫力があります。

ワット・チェディルアン本堂「ワット・チェディルアン」の本堂

本堂もまばゆいばかりに装飾され、たいへん荘厳な雰囲気の建物ですので、こちらも必見です。

寺院入り口では服装チェックがあり、タンクトップやショートパンツなど、露出の多い服装では入場できませんのでご注意ください。

拝観時間 8:00〜17:00
拝観料 大人:40バーツ・子供:20バーツ

観光スポットだけじゃない!チェンマイの楽しみかた

チェンマイの魅力は、観光スポットめぐりばかりではありません。

おすすめのチェンマイの楽しみかたをご紹介します。

  • タイ古式マッサージでリフレッシュ
  • チェンマイ名物「カオソーイ」が美味!
  • ワロロット市場でショッピング
  • チェンマイの夜はナイトマーケットへ

タイ古式マッサージでリフレッシュ

タイ古式マッサージ「タイ古式マッサージ」

タイでは独特の「タイ古式マッサージ」が有名で、聞いたことのある方もいらっしゃるかもしれません。

チェンマイの市街地には、タイ古式マッサージのお店がたくさんあり、簡単に見つけることができます。

値段はお店によってまちまちですが、1時間で200バーツ前後が目安で、日本では考えられないほど安いです。

たいがいのお店では、タイ古式マッサージ以外にも、足や肩のマッサージなどもありますので、いろいろ試してみるのもいいですね。

観光で疲れたら、マッサージでリフレッシュしましょう。

おどろくほど体が軽くなりますよ!

チェンマイ名物「カオソーイ」が美味!

チェンマイ名物「カオソーイ」チェンマイ名物「カオソーイ」

チェンマイには「カオソーイ」という名物料理があり、簡単に説明しますと、「カレー味のラーメン」です。

カオソーイはいろいろなところで食べられますが、カオソーイの有名店もいくつもあり、地元の方・観光客問わず人気となっています。

チェンマイ名物「カオソーイ」有名店のひとつ「カオソーイ・クンヤーイ」

有名店のひとつ、旧市街北側チャーンプアック門の近くにある、「カオソーイ・クンヤーイ」をご紹介します。

スープはコクがありまろやかですが、かなりスパイシーなカオソーイです。(値段は40バーツ〜)

お好みで、別皿の漬物・玉ねぎを入れ、ライムをしぼっていただきます。

辛口でしたが味はおいしく、あっという間に食べてしまいました。

有名店の中では、いちばんアクセスしやすい場所にありますので、おすすめいたします。

他の有名店については、下記の「カオソーイ食べ歩きマップ」を参考にしてください。

ワロロット市場でショッピング

ワロロット市場お店がぎっしりの「ワロロット市場」

チェンマイにはいくつも市場があり、「ワロロット市場」は観光客だけでなく、地元の人にも人気の市場です。

市場の中は、ところせましと小さな商店が並んでいて、食材・お菓子・調理道具・生活用品・服・おみやげなど、あらゆるものが売られています。

地下には食堂があり、チェンマイ名物のカオソーイなどいろいろ食べられます。

日本にはない珍しいものもたくさんありますので、見るだけでも楽しいですよ。

営業時間 5:00〜18:00
定休日 なし

チェンマイの夜はナイトマーケットへ

ナイトマーケット「サンデーマーケット」の様子

チェンマイは昼間だけでなく、夜もナイトマーケット(夜市)で楽しむことができます。

チェンマイではいろいろなナイトマーケットが開催され、まるで夏祭りに来ているかのようです。

その中でも人気のナイトマーケットを3つご紹介しますので、遊びに行ってみてはいかがでしょうか。

チェンマイ・ナイトバザール

ナイトバザール「チェンマイ・ナイトバザール」は毎晩開催

「チェンマイ・ナイトバザール」は旧市街の西側、「チャンクラン通り」で毎晩開催されています。

通りには露店がぎっしりと並び、Tシャツや雑貨などいろいろなものが売られています。

こちらは外国人観光客向けのナイトマーケットですので、値段は高めかもしれません。

チャンクラン通りには「バーガーキング」と「マクドナルド」が向かい合ってありますので、目印にしてください。

開催日 毎日
営業時間 17:00〜24:00

 

サタデーマーケット

カオソーイ銀細工の寺院「ワット・シースパン」

「サタデーマーケット」は毎週土曜日、旧市街南側のチェンマイ門から続く「ウアライ通り」で開催されるナイトマーケットです。

先ほどご紹介した観光客向けのナイトバザールと違い、地元の人もたくさん訪れるナイトマーケットです。

規模はそれほど大きくありませんが、食べ物の屋台などもたくさんありますので、夕食を兼ねて訪れてみてはいかがでしょうか。

また、サンデーマーケットが開催されるウアライ通りには、見事な銀細工で作られた寺院「ワット・シースパン」があります。

ついでに見学するのもおすすめですよ。

敷地内は見学自由ですが、本堂内は女人禁制となっておりますのでご注意ください。

開催日 毎週土曜日
営業時間 17:00〜22:00

サンデーマーケット

サンデーマーケット食べ歩きも楽しい「サンデーマーケット」

「サンデーマーケット」は毎週日曜日、旧市街を中心に開催される、チェンマイ最大のナイトマーケットです。

旧市街東側の「ターペー門」から、西へと伸びる「ラチャダムヌン通り」が歩行者天国となり、サンデーマーケットのメインストリートとなります。

とにかく規模が大きく、いくら歩いても終わりが見えないほど、街中が膨大な数の露店で埋めつくされます。

時間が遅くなるにつれ、人の数が増えてなかなか先に進めないほど混雑します。

ゆったり楽しみたい方は、暗くなる前の早い時間に訪れるとよいでしょう。

開催日 毎週日曜日
営業時間 16:00頃〜24:00頃

まとめ

数年前、初めてチェンマイを訪れた時は、さほど期待をしていませんでした。

しかし到着してすぐに、大都会バンコクとは違い、ゆっくりと時間が流れているような街の雰囲気がすっかり気に入ってしまいました。

チェンマイは観光して過ごしても、のんびり何もせず過ごしても心地よい街ですので、ぜひいちど訪れてみてください。